ADHDと頭痛

あまり広くは知られていませんが、ADHDの症状の中には、物理的に現れるような症状もあります。例えば、運動が苦手だったり、運動は出来るものの器具を使うようなスポーツはまるでダメだったりという現れ方をします。

そういう運動以外の身体症状ももちろんさまざまです。

ここでは特にADHDの症状である頭痛について掘り下げていきましょう。

すべてのADHDの方にあてはまるわけではありませんが、ADHDの症状の中には、身体的な不調として現れる症状があります。

たとえば、チック症状、頭痛、腹痛などです。健常者の方でも頭痛持ちだという方は少なくありませんが、ADHDの場合、頭痛の症状だけではなく、他の多動・衝動性、不注意などから起こる症状に加えて、そういった症状が現れます。

この原因は、精神的なストレスだと考えられています。

健常者の方でも、精神的なストレスや疲れから頭痛を発症することがあるかと思いますが、ADHDの方はADHDの症状から日常生活上で苦しむことが多く、子供のころから精神的なストレスを抱えやすいのです。

ADHDの症状として頭痛が発生する場合、その原因はストレスだと考えられます。

もし、頭痛がひどくて日常生活上支障をきたすようなら、頭痛薬を服用しましょう。頭痛の種類によって効く薬が異なりますから、まずは病院で検査を受けてみたほうがいいかもしれません。通常の頭痛薬は偏頭痛には効きません。

頭痛薬を服用することは、その場しのぎの対処法としては効果的ですが、根本的な精神的ストレスを解決することも非常に重要です。ADHDの方が原因不明の頭痛に悩んでいる場合は、周囲の方々は、本人が何に苦しんでいるのか、相談にのれるといいでしょう。