ADHDの人との付き合い方の基本

ADHDの方が身近にいると、サポートをしたいと思ってもどう接していいかわからないこともあるでしょう。家族であれば、一緒に病院に行って説明を受けたり、また詳細に症状を知ることもできますが、友達や恋人といった関係性であると、それもなかなか難しいですよね。

ここでは、ADHDの方との付き合い方を考えていきましょう。

まず、知っておいてほしいのは、ADHDは例え治療をしても完璧に治るわけではないということです。ADHDの方と人付き合いをする場合、それを念頭に置いて接しないと相手を傷つけてしまうかもしれません。

症状がわかっている場合は、ある程度の行動については許容してあげるのもサポートになります。

その上で、多くの人に誤解されたり、迷惑をかけてしまうような言動については、伝えてもいいでしょう。全てを否定するのではなく、どうしても必要なことだけを選択することが重要です。あまり否定しすぎると、本人が自信をなくして殻に閉じこもってしまう恐れがあります。

本人が本当に困りそうなところだけ、指摘してサポートをしてあげるのが理想の形です。

相手がADHDだと知っていても、友達になったり恋人になったりする方は、相手をサポートしようという気があるから、そういう関係性を築けるのでしょう。

それでも、やはりADHDの方の行動に疲れてしまうこともあるでしょう。

空気を読まない言動はまだスルーできたとしても、衝動的に怒鳴り散らしたりというような行動や、時間を守れないような行動は、いくらそれが障害の症状であるとわかっていても、普段の生活上、ストレスになりえます。

特に彼氏や彼女がADHDで、対応に疲れてしまったというときには、少しだけ距離を置いてみるのも手ではあります。その間、ADHDのことを調べるのもいいでしょう。気持ちが収まったら、どうしても相手の行動で疲れてしまうところを伝え、一緒に気長に解決を目指していきましょう。