思春期のADHDと二次障害

思春期のADHDと二次障害

思春期のADHDと二次障害

思春期というのは、ただでさえ難しい時期です。誰しも周囲の目が気になったり、反抗的になったりと、いろいろなことが起こります。

 

これは成長する過程で当たり前の健康的なことですが、これがADHDの人だと問題になることもあるのです。例えば、思春期に起こるような事象が原因で、ADHDが悪化したり、二次障害が起こってしまうというようなことです。

 

思春期のADHD

健常者の人でも思春期を迎えると、本人にとっても周囲にとっても、フラストレーションを感じるような場面が増えてきます。また、周囲にどう思われているかという不安にかられる日もあるでしょう。また、反抗的な態度を親や周囲の大人にとってしまい、手が付けられないなんて時期もあるはずです。

 

これがADHDの場合だと、反抗的な態度がかなりのレベルになってしまいます。暴力を振ったり、飲酒や喫煙などの不良行為に走ったりということも少なくありません。

 

ADHDの子どもは、周囲の子どもから敬遠されてしまうこともあり、そういった人間関係上のストレスが、家庭内で爆発するということもあります。

 

思春期に起こるADHDの二次障害とは

そうした難しい思春期という時期ですが、この時期にADHDの子どもが二次障害を発症してしまうことは少なくありません。

 

例えば、強い不安によって不安障害に陥ったり、人と会うのが嫌でひきこもりになったり、うつ病になったり、家庭内暴力に走ったり、反社会的行動をとるようになったりというようなことです。

 

こうした二次障害が起こってしまうと、それ以降のADHDの治療が難しくなってしまいます。また、治療に対しても反抗的な態度をとることもあるでしょう。

 

ADHDの子どもがいる家庭では、こういったことを見越して、思春期前から主治医と一緒に対策を考えておくことが必要です。

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