ADHDの人は嫌われるのか

ADHDの方は、人付き合いが苦手だというのが通説になっていますが、それは症状のせいで人に嫌われやすいという意味なのでしょうか。

そうだとしたら、それは何故なのでしょう。ここでは、ADHDの方が人に嫌われやすいのかどうかを考えてみましょう。

先に述べておくと、ADHDという障害を理由に人に嫌われるということはありません。

もし、人に嫌われる理由があるとすれば、ADHDのことを知らない方々が、ADHDの方の症状を性格だととらえてしまって、避けるようになるということでしょう。

ずけずけと物を言ったり、人の話を聞かなかったりするので、それがADHDの症状であると知らなければ、嫌われるということもあるかもしれません。

また、ADHDの方々は、周囲に障害について説明していなければ、よく怒られるようなことにも遭遇します。

特に女性の方だと、女性は相手の気持ちを察するというのに優れていて、且つグループで行動したがる傾向にあるため、ADHDの方だとうまくなじめないかもしれません。

誤解しないでいただきたいのは、もしもADHDの症状で嫌われるようなことがあっても、本人が例えば心優しい思いやりのある性格であれば、いずれそれをわかってくれる人は現れます。

その場合「ちょっと空気が読めないけど、優しい人」だというような評価を受けるでしょう。

嫌われたり避けられたりして落ち込むよりも、そういう人との出会いを大事にしましょう。そういう方々と触れ合い、障害について告白してサポートを受けたりすることで、徐々に人付き合いがうまくなっていくでしょう。もちろん、基本的な治療は必要ですが、そういった理解のある友人というのは、とても重要なのです。