ADHDの弁護士
ADHDと弁護士という仕事とは
弁護士は個人事務所での仕事なため、イメージ的に一見ADHDに向いている仕事のように思えるかもしれません。
ですが、その実は残念ながらADHDには不向きな仕事に分類される仕事と言えそうです。
弁護士とは
現実はイメージとは違い、テレビドラマにあるような華やかそうな仕事よりも地味で根気のいる作業の連続です。
- 多くの「遺言書」や「契約書」を書き、裁判で必要になる証拠を準備する
- 書類の細かい部分もチェックする注意力や判断力
- 莫大な量の退屈な書類を一つ一つ分析する根気が必要
- 法律を地道に学び、六法全書をすべて記憶し瞬時に判例を呼び出さなければならない
- 日々押し寄せる事務処理に追われる事に耐える精神力
- 裁判では検事とのやりとりで適切な解答が出来る合理的な思考が必要
なんと言っても法律を扱う仕事である以上、小さなミスが後に大きな問題になってしまいます。
ADHDが弁護士に向かない理由
弁護士には以下のようなADHDには不向きな要素が必要とされます。
- ADHDは注意力が弱く、書類の細部まで目が届かないためミスをする可能性が高い
- 無茶な対応、応答、要求をする顧客に対しても、常に冷静に応じる必要性
- ADHDは無理を言う顧客へ大して衝動的に反論・怒りをぶつける可能性がある
- こうしたトータルの事件解決までの計画の集結を、そもそも何かを最後まで終わらせるのが苦手なADHDにとっては苦痛
地味・単調・繰り返し・注意力が必要等、ADHDの人の不得意な要素が集まっているのが弁護士です。
注意点・まとめ
一つの仕事を取りまとめたり、時間と期限を調整する高度なスキルが必要だったり、そのそも「報われている」と実感出来ない細かく地味な作業が多い仕事は、ADHDの人には向いていません。
弁護士という仕事でADHDに不向きだと思われる要素を逆転して考えると、ワクワクする事、仕事に変化がある事、自分が興味を持てる事、突飛であったり瞬発力が必要な仕事である事、長期の計画が必要な仕事ではなく短期集中型の仕事であることが挙げられます。これらを指針にして仕事を探してみるのも良いでしょう。
スポンサーリンク