ADHDと性格診断

ADHDの人は、健常者の人に比べると、性格上の問題を感じるという人もいるでしょう。それは、障害のための症状なので、厳密には性格というのとは違いますが、そういった行動・性格からADHDを見分けることは可能なのでしょうか。

ここでは、性格診断でADHDを見分ける方法について考えてみましょう。

性格診断とは、文字どおり性格を診断するツールのことです。ちまたに性格診断はさまざまな種類のものがありますが、詳しく性格診断ができるような、たくさんの質問があるようなものは、かなり性格に、その人の特徴をとらえることができます。

また、この性格診断によって適職がわかったり、行動パターンがわかったりするようです。

こうした性格診断で、ADHDかどうかを見分けることはできるのでしょうか。

性格診断は、ADHDの診断ではありませんから、正確に見分けることができるかどうかというと、性格診断はADHDの診断のためのものではないので、見分けることはできないというのが事実でしょう。

しかし、こういった性格診断でINFP型だと出てしまう人には、不注意傾向のあるADHDが多いとのことです。というよりは、不注意傾向のあるADHDの人は、INFP型という結果が出やすいのでしょう。

ちなみに、INFP型というのは理想主義者だそうです。

性格診断でINFPではなかったからといって、ADHDではないというわけではありません。また、INFPだったからといって、ADHDであるというわけでもありません。

性格診断というものは、その人の性格的な特性をみるものであって、障害としてのADHDの診断は全く別のものであるということを覚えておいてください。