ADHDの離婚と親権
ADHDの人が離婚をするとき、さまざまなことに悩むことがあるでしょう。その中には、親権の問題もあります。ADHDの症状が原因で離婚となったとき、親権が認められることはあるのでしょうか。
ここでは、ADHDの人が離婚するときの親権について考えてみましょう。
親権とは
離婚の際にいう親権とは、夫婦に子供がいる場合に、どちらがその子供と一緒に住み、育てて行くかということを意味します。
よほど母親に育児放棄などの行動がない限りは、この親権は母親側につくケースが多いでしょう。特に子供がまだ小さいうちだと、自分でどちらの親についていくかを選ぶことができないため、ほとんどの場合母親側に親権がつきます。
ただし、母親有責のうえ、母親に子どもを養育する力や補助がなかったり、育児放棄、虐待をしていたという場合は、父親に親権がいくこともあります。
母親がADHDだった場合の親権
前述のとおり、親権は母親に渡ることが圧倒的に多いのですが、母親がADHDだった場合はどうでしょうか。
もしも、母親がADHDで、その症状のために全く子育てをしていなかったということなら、親権が父親側に渡ることもあります。特に父親側の周囲が、育児に協力できるような体制にある場合は、そうなる可能性が十分あります。
ただし、母親がADHDだったとしても、きちんと子供の世話はしていたり、周囲の協力の上、子どもを育てていける環境にあるなら、たとえADHDの症状が理由の離婚だとしても、親権は母親に渡りやすいでしょう。
ちなみに、そもそも親権は母親側の方が有利なので、父親がADHDでそのために離婚となった場合は、親権が父親側に認められることはほとんどないと思ってください。
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