ADHDと大学

ADHDと大学

ADHDと大学

日本の義務教育は中学校までですが、ほとんどの方が高校までは行くでしょう。ADHDの方であっても、それは同じことで、ほとんどの方は高校までは卒業しているかと思います。

 

それでは、大学となるとどうでしょうか。ここでは、ADHDの大学について考えてみましょう。

 

ADHDの方々の大学生活

日本の学校は、高校までは雰囲気が似ています。担任の先生がいて、自分の教室があって、すべてのクラスをいつも同じクラスメートと受ける・・・といったような感じです。

 

こういった環境だと、ADHDの方だけではなく、さまざまな障害をお持ちの方々について、学校側もサポートしやすいですし、障害を持っている本人も過ごしやすい環境のもと、学校生活を送ることができます。

 

それでは、大学となるとどうでしょうか。なかなか今までのようにはADHDに関して理解を得られづらいかもしれませんし、受ける講義によってはサポートも受けづらいかもしれません。

 

講義により参加する学生も異なりますから、毎回ADHDに関して説明するのも難しいでしょう。

 

ですが、子どもの頃からADHDがわかっていて、ずっと治療を行ってきた方であれば、親しい友人や講師たち以外にADHDを打ち明ける必要もないかもしれません。ADHDによる症状を極力抑えることができ、講義中に周りに迷惑となるような行動をすることが少ないためです。

 

コミュニケーション面で不安のない方になると、サークルなどに入って学生生活を楽しめる方もいるでしょう。

 

大学での勉強について

大学生活において、それほど問題がないかもしれないと言っても、成績のほうはまた別です。日本の大学は1年生の間は教養課程といって、さまざまな分野のことを学んだりします。

 

これがADHDの方にはネックかもしれません。大学進学を考える時に、選ぶ学科は自分が興味がある分野ではあるでしょう。しかし1年生の間は他の分野についても学ばなければなりません。

 

どうしても苦手な科目の単位が取れないということにもなりかねません。そういった場合は、その苦手な科目の講師や、一緒に授業を受けている学生たちにADHDの症状について相談し、どうにか単位が取れるようにサポートをお願いしましょう。

 

もちろん、ADHDの方でも広範囲に勉強が得意だという方もいますから、あまり神経質に心配しすぎることもありません。

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