ADHDと勉強

ADHDの方々は、長時間勉強に取り組むというのを苦手とする方が少なくありません。勉強に興味を持てない方となると、その傾向は顕著になります。

しかし、人生において勉強をすることが必要になる場面はたくさんあります。

ここではADHDの方と勉強について考えてみましょう。

ADHDは学習障害や知的障害ではありませんから、基本的な学力には問題ありません。しかし、じっと机に座っておくというのを苦手とするため、授業中もなかなか授業に集中できませんし、自分で勉強する際にも、じっと座っておくことを苦痛に思ったりします。

たまたま勉強自体に興味を持っているADHDの方なら別ですが、そうではない方々にとっては、勉強をするということは苦手なことかもしれません。

なかなかやる気も出ませんし、勉強しようと思っていても、気がついたら時間が過ぎていた・・・ということも、よくあることです。ADHDには先延ばし傾向もあるので、どんどん先延ばしにして、ギリギリになってからでないと手をつけられないということもあるでしょう。

勉強が苦手だというADHDの方は、勉強を無理にしなくてもいいのではないでしょうか。勉強以外に興味を持てることがあれば、それを伸ばしていくことで、他の才能が開花したり、巡り巡って勉強に興味を持てるようになるかもしれません。

重要なのは、勉強に対する苦手意識をなくすことです。強制されると楽しくないのは、健常者の方々だって同じでしょう。

ですから、なぜ勉強をするのか、どうして勉強は楽しいことなのかということを考えることから始めてみてはどうでしょうか。自分の得意科目を見つけることも、勉強を好きになることにつながるでしょう。

周囲の方は、ADHDの方が勉強を嫌がる場合は、強制することはせずに勉強以外で興味を持てるようなものを探すお手伝いをまずはしてみてはどうでしょうか。