兄弟がADHDだと遺伝するか

兄弟がADHDだと遺伝するか

兄弟がADHDだと遺伝するか

ADHDと遺伝の関係は、まだまだはっきりわかっていないことも多く、現状、必ずしも遺伝が関係しているとも言えない状況です。

 

しかし、家族がADHDだと、他の家族もADHDだと言うことも多く、遺伝の関係の可能性も捨てきれません。

 

では、兄弟がADHDの場合はどうなのでしょうか。ここでは、ADHDと兄弟間の遺伝について考えてみましょう。

 

兄弟がADHDだと自分もADHDになる?

ADHDと遺伝の関係性が示唆されているのは、ADHDが後天性ではなく先天性の障害で、且つ親がADHDだと子供もADHDであるという確率が普通よりもずっと高いからです。

 

兄弟というのは同じ親から生まれていますが、もしも兄弟がADHDの場合、他の兄弟もADHDなのでしょうか。

 

これについては、兄弟にADHDの人がいると、そうではない家庭に比べて5〜7倍の確率でADHDを発症してしまうというデータが発表されています。つまり、兄弟がADHDである場合、自分もADHDである可能性が普通よりも高いとは言えそうです。

 

兄弟がADHDだと発症確率が上がる理由とは

ではなぜ兄弟がADHDだと通常の場合よりもADHDの発症確率が上がってしまうのでしょうか。

 

これはもちろん、ADHDに遺伝が関係しているかもしれないということが関わっています。ADHDが遺伝によって発症するものなら、兄弟がADHDだと発症確率が上がってしまうというのはうなづけます。

 

とは言え、一卵性双生児の場合でも、必ずしも両方の子供がADHDになるというわけではないため、遺伝だけではなく、育つ環境も関係しているのではないかと考えられています。

 

同じ家庭で育った子供は、同じような生育環境にあるため、一方がADHDだともう一方もADHDになりやすいということです。

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