父親・母親がADHDの場合の遺伝について
ADHDの原因は未だにはっきりと解明されていませんが、遺伝が関係しているのではないという説は有力な説の1つです。
では、父親か母親がADHDだというとき、自分がADHDになってしまう確率とはどのくらいなのでしょうか。ここでは、父親・母親がADHDの場合について考えてみましょう。
両親がADHDのときの発症確率
親がADHDだという場合とは、両親のどちらもADHDである場合、父親だけがADHDである場合、母親だけがADHDである場合とさまざまです。
両親のどちらもADHDという場合、自分もADHDを発症する確率は最低でも20%だと言われています。思ったよりも低い確率なのではないでしょうか。しかし、これは最低でということですし、ADHDの全体発症率は3〜5%なので、両親がADHDではない場合に比べると高い確率になっています。
父親だけがADHDで子供に遺伝する確率は15%です。両親ともがADHDの場合と大きく違いはありません。一方で、母親だけがADHDだという場合の遺伝する確率は7〜8%と言われていて、父親がADHDである場合に比べると半分くらいの確率です。
ADHDの親が子供にできること
両親とも、もしくは父親がADHDだという場合、子供に遺伝している可能性は捨てきれません。また、母親だけがADHDである場合も、全体発症率に比べると高い確率でADHDになるようですから、こちらも無視できません。
こういった場合、子供を産み、しばらくしてADHDの症状が子供に見られるようになったら、病院で診断をすぐに受けてみることをおすすめします。
ADHDは子供の頃から対処をしておけば、治ることはなくても大人になってから社会で困ることが少なくなるからです。
また、両親がADHDだという場合も、確率で言えばADHDの子供が生まれる確率の方が低いですから、あまり恐れずに子供を産んでもいいでしょう。ADHDの親のほうが、ADHDの子供への対処もきちんと行えるかもしれません。
スポンサーリンク