ADHDの人の脳の特徴

ADHDの人の脳の特徴

ADHDの人の脳の特徴

ADHDの症状には、注意や行動をコントロールする脳の働きに特徴があると言われていますが、詳しい原因はまだ分かっていません。

 

現在分かっている事は「前頭前野」「神経伝達物質」に問題があるという事です。

 

前頭前野の関係性

物事を実行する機能は前頭前野と呼ばれる大脳の前側の部分で調節されますが、ADHDの人はその働きにかたよりがあると考えられています。

 

神経伝達物質の関係性

ADHDの人は脳の神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンの働きが不足気味であるという事が分かっています。

 

神経伝達物質の機能が十分に発揮されない為、ADHD特有の他動等の症状を引き起こすと考えられています。

 

神経伝達物質のしくみ

人は外部から刺激を受けると、その情報が神経を通して脳に伝わります。脳は様々な所から伝えられる情報を統合・判断し、何をするか指令を出します。脳から出された指令は神経を通って体に伝えられます。

 

神経は神経細胞がいくつも繋がって構成されており、神経細胞と神経細胞の間には隙間(シナプス)があり、途切れる事が無く情報を伝える為に働いているのが神経伝達物質です。

 

脳の中にはドーパミンやノルアドレナリン等、数多くの神経伝達物質があり、神経細胞から放出された神経伝達物質は隣の神経細胞の神経伝達物質受容体に結合し、情報を伝達します。

 

神経伝達物質受容体に結合しなかった神経伝達物質は、トランスポーターから元の神経細胞に再取り込みされます。

 

ADHDの場合、このトランスポーターが過剰に働き、神経伝達物質を再取り込みし過ぎてしまい、神経伝達物質が神経伝達物質受容体に結びつきにくくなり、情報伝達を十分に行う事が出来ず、ADHDの特徴である不注意や多動等の症状を引き起こすと考えられています。

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