ADHDだと人の顔が覚えられないのか

ADHDだと人の顔が覚えられないのか

ADHDだと人の顔が覚えられないのか

ADHDの人には、さまざまな苦手なことがありますが、その中には「人の顔が覚えられない」という症状もあります。なぜADHDの人は人の顔を覚えるのが苦手なのでしょうか。

 

ここでは、ADHDの人が他人の顔が覚えられないという場合について考えてみましょう。

 

ADHDだと人の顔が覚えられない?

ADHDといっても、その症状の程度はそれぞれ異なるため、すべてのADHDの人がこの特徴を必ず持っているというわけではありません。

 

しかし、多くのADHDの人にこの症状が認められているのは事実です。

 

これはなぜかというと、ADHDだと「ワーキングメモリ」という短期記憶の容量が少ないためです。短期記憶の容量が少ないと、今見たものをすぐ忘れてしまいます。

 

そのため、人の顔が覚えられないという現象が起きるのです。これは、人の顔だけに限らず、名前と顔が一致しなかったり、今言われたことを忘れてしまったりというようなこともあります。

 

短期記憶に限ったことなので、長期記憶になってしまえば、人の顔が覚えられないという現象もかなり少なくなります。

 

人の顔が覚えられないときの対処法

ADHDの人が、他人の顔が覚えられなくて問題があるという場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。

 

そういった場合、何かに関連づけたり、自分の中で相手の特徴を探すようにすると記憶しやすくなります。たとえば、顔を見て特徴を事実として掴み、「鼻の横にほくろのある眉毛の濃い田中さん」といった風に覚えるということです。また、職場などなら、それに部署名や役職なども一緒に呪文のようにして覚えてしまえば、顔だけではなく名前も覚えられないという現象を軽減できます。

 

また、その人と出会った場所や、一緒にやったことなども関連づけると覚えやすくなるでしょう。

 

人の顔が覚えられない人の多いADHDですが、さすがに毎日会う人ならやがて覚えてしまいます。職場や学校なら座席表などを使って何度も名前と顔を一致させるようにすると、そのうちには覚えることができるようになります。

 

自分でさまざまな工夫をして、なるべく社会生活で問題が起きないように対策をしましょう。

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