ADHDとADDの違い
ADHDとADD
ADHDとADDの違いについては、専門家でも互いの単語に意味が含まれていたり異なったものとして定義されていたりするため、意見が分かれるところです。
そもそも名称の違いによる症状の相違点とはいかなるものでしょうか。
ADHDの特徴とは?
ADHDは口数も衝動的な行動も多く、周囲に「落ち着きのない人」「せっかちな人」という印象をもたれがちです。
- じっとしていられず、時と場所を選ばず動き回る
- しゃべり続けることを止めることが出来ない
- 自分の衝動的な欲求を抑えられず、属する社会のルールを無視して行動する
- 待つことが苦手なため、順番を守るなどのルールに従えない
- 落ち着きがなく、常に動き回っている
たとえば、片付けを始めたとしても「本を片付けていたら、片付けている最中に本を読み出してしまう」、「服を片付けている最中に他の場所が気になってそちらを片付け始めてしまい、どれも完了できない」といったことが日常的に起こります。
ADDの特徴とは?
ADDはADHDとは違い、動き回ることは少ないかわりに静かにしている状態で集中力が続かない状態になることが多いのが特徴です。周囲からは「行動や言動の表現が希薄」という印象を持たれることが多くあります。
- 口数が少ない
- 忘れ物が多い
- ちょっとしたミスが多い
- 集中力が続かない
- ぼんやりすることが多い
たとえば、待ち合わせの時間を忘れて遅刻してしまうが、自分は放っておかれても何も思わないので悪いことだと思わない、お金の管理が難しく、しばしばトラブルになる。プロジェクトや課題の〆切にあわせて計画・実行して〆切に間に合わせることが出来ない、などが起こります。
2つの違いと共通点の総括
ADHDとADDは「集中力の継続が困難」という点が共通しています。
ですが「ADHDは活動的」「ADDはおとなしい」という相違点があります。
ADHDとADDの違いを理解した上での本人の治療・周囲の方々のサポートが必要になります。
根気よく、症状とのつきあいも周囲とも良い関係を作って行くことが大切です。
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