ADDは記憶力に影響はあるのか
ADDと記憶力とは
ADDは「物忘れが多い」「短期記憶が苦手」と言われています。その実情はいかなるものなのでしょうか。
症状と記憶力の影響と特徴
ADDは先天的な脳の障害であり、習慣や周囲の影響による物ではないと言えます。
ですが、同時にADDは記憶障害に影響があるという学説もあり、原因は定まっていません。
- 短期記憶が難しい:「物忘れ」とは、過去の記憶に対してよりも時間的に直前(数分~数十分、数時間など)に起きたことを指して、それを覚えていない、覚えられないことをいう。ワーキングメモリが少ないため、短期記憶まで残る容量がなく記憶が入る余地がないために起こる
- ワーキングメモリが少ない:通常の人がさほど意識を払わないことも気になってしまうADDは(雑音、臭い、温度の変化、肌触りの変化など)それだけでワーキングメモリを使用してしまうため、通常の業務を行うためのメモリが残っていないことが多い。
- マルチタスクが出来ない:2つ以上の作業を同時進行して行うことが出来ない。これもワーキングメモリのすくなさによるものであると考えられる。
- 集中力、記憶力、注意力が通常の人よりも低い:脳を通常の人よりも何倍も日常的に酷使しているため、その分脳の活動範囲が少なくなり集中力、記憶力、注意力が相対的に低下する
- しかし興味のある分野では通常以上の集中力等を発揮する:脳の分散していた注意力が一つにまとまり、普通では考えられない記憶力、集中力、注意力を発揮して周囲の人を驚かせる
- 平均的に出来ることの水準~それ以上の数値を出すより、得意不得意な分野がはっきししているので出来ることの数値がデコボコになる:通常の人がへ出す「平均的な数値」というものに当てはまらない成績表になりがちであり、図にすると通常の人は水平~得意科目、不得意科目が多少がたつきがあるグラフになるものの、ADDの成績表は極端に山谷がはっきりしたグラフになりがちである
決して不得手・難しいことばかりではなく、ADDによる利点にも目を向けて生かす方法を考えてみましょう。
注意点・治療法・まとめ
ADDの記憶力は記憶力自体に影響がある、というよりもADDによって記憶する量が少なく制限されたり、逆に興味ある分野などで過大に解放されたりします。
そのため、両方を見ている周囲の人には「なぜあのことではこれだけのことが覚えられるのに、いつもは覚えられないんだ?」と疑問に思われたりします。
ADDである以上は特性を理解し、「平均的に全てが出来るようになろう」とは思わず、苦手なことは対策を立てる(大切な用事を忘れないための指示役として協力者を作る、覚えておくべき事はメモを取る等)などして切り抜け、得意な分野で思い切り能力を発揮すると良いでしょう。
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