ADHDの治療法:環境変容法

ADHDの治療法:環境変容法

ADHDの治療法:環境変容法

ADHDの子供は集中していられる時間が短い為、とても気が散りやすいです。

 

そんなADHDの子供が集中しやすい環境を作ってあげるのが「環境変容法」です。

 

環境変容法とは

ADHDの子供は何かをしている時に別の刺激が目に入ると、すぐにそちらに注意が向いてしまいます。

 

例えばテスト中であるとすれば、始めはテストに集中していますが、そこで消しゴムが床に落ちている事に気が付くと、その子の注意は消しゴムに移ってしまい、テストの事を忘れてしまって、急に立ち上がって消しゴムを取りに行ったり、自分の消しゴムを眺め続けてしまいます。

 

環境変容法はそんなADHDの子供の注意が他に向いてしまわない様に周囲の環境を整える事を言います。

 

環境変容法の具体例

教室の中や家の中をすっきり整理整頓させる事で子供の視覚に入る情報を減らし、大切な事・今やるべき事から他の事へ注意が逸れないようにします。

 

ポイントとしては、教室の中や家の中をシンプルな環境にして、目や耳から入る刺激を減らす事です。

 

教室の壁に絵や習字の授業で書いた半紙等を貼っている光景はよくありますが、ADHDの子供にとっては望ましい光景ではありません。授業中に黒板から他の物に注意が移らない様に、教室の壁には出来るだけ展示物を貼らないようにする工夫が必要です。

 

また、集中力が途切れてしまわないように、授業は短い単元に区切って行う事が必要です。

 

席順は教師がADHDの子供の目を見て話が出来る位置にすると良いでしょう。

 

また、家庭ではテレビは時間を区切って見るようにして、遊び終わったおもちゃや読み終えた本などは前もって決めた位置にその都度戻す様にします。収納箱や整理棚を活用して片付けやすくしましょう。

 

教室の環境と家庭の環境を整えるには、学校側と親側であらかじめ相談し合う事が大切になりますので、もし子供がADHDであると診断された場合はすぐに学校の教師に伝えておく事が大切です。

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