ADHDとサイコパス
サイコパスとは?
サイコパスは「反社会性人格障害」とも呼ばれ、決して珍しい気質ではありません。
時々その行動の類似性からADHDと混同されることもありますが、根本的な性質は全く異なっています。
サイコパスとADHDの違い
サイコパスは端的に表現すると「他人に対する良心や善意を持ちあわせていない」人のことを言います。
- 反社会的である
- 自己保身のために平気で嘘をつく
- 犯罪性思考を強く持つ
- 他人の感情・行動などに対する無関心
- 自己愛が非常に強い
などの特徴が上げられます。
これに対しADHDは感情は持ち合わせており、欠落しているわけではないため(むしろ豊かで過剰なため)他人の言動に傷つきやすく、サイコパスの被害者になりやすいという性質があります。
混合されやすい点と違いは次のような要因が上げられます。
- ADHDは脳の機能不全により(社会的な意味で)正しい行動が取れず、反社会的に見える
- 二次障害として加害することもあるが、本人はその事を「悪いこと」だと分かっている
- サイコパスは自分の加害に対して罪悪感を抱くことはない
また、まれにではありますがADHDとサイコパスを併発することもあります。
注意点
サイコパスとADHDは「他人の言動が理解できない・もしくは無視して自分の意見を言う、自分のやりたいことだけ行う」という一見類似した行動を取るため混同されがちです。
ですが、本人においては「自分はどちらの気質があるか」と自己判断だけに頼らず医師やカウンセラーの意見を仰ぎましょう。
また、周囲は端的に「ちょっと面白い人」「変な人」で片付けず、当事者がどちらなのか(場合によっては一緒に医師・カウンセリングに行くこともいいでしょう)をはっきりさせ、よりよく理解することが大切です。
必要以上に恐れることはありませんが、特にサイコパスは周囲への影響力がその特性から大きいため、「適切な距離を取る」「必要以上の同情やおせっかいは慎む」等の自衛が必要な場合もありますので注意が必要です。
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