ADHDと知的障害

ADHDと知的障害

ADHDと知的障害

知的障害とは

18歳未満までに発達時の知能の遅れが起き、読み・書き・計算等の知的活動に困難を生じたり、日常生活で支障があることを言います。

 

出産時の事故や麻痺、染色体異常や成長時の教育育児放棄・虐待などによっても起こるとされています。

 

ADHDと知的障害の違い

ADHDとは社会生活上の困難さでは共通していますが、コミュニケーションの困難さや知的障害のない、もしくは少ないことから「高機能広汎性発達障害」とも呼ばれます。

  • ADHDは必ずしも知的障害を伴うとは限らない 症状としては区別され、両方ある場合は「併発」、または他の呼称で呼ばれる
  • 知的障害との併発もある 知的障害を伴わない、もしくは軽度のものを「高機能型自閉症」もあるが、知的障害も併発する「低機能型自閉症(カナー症候群)」もある
  • アスペルガー症候群とも違う 興味の範囲、集中力の持続時間の長さ等、ADHDとも知的障害とも区別される
  • 併発疾患 自閉症スペクトラムとの関連の他に、ADHDやダウン症等も見受けられる。

合併もしくは重複している場合に、適切な接し方や治療法が変わってくると言えそうです。

 

注意点・まとめ

知的障害とADHDとの重複は、特にADHDの多動の場合「教室の中を歩き回る」などで現れることがあり、混合されがちです。

 

主に知的障害との違いはIQ等で計られますが、発達年齢と生活年齢(実年齢) の割合を算出して、50〜70%軽度知的障害、35〜50%中度、20〜35%重度、20%以下は最重度としています。

 

いわゆる「合併違い」として、知的障害と他の障害との合併違いとADHDと他の障害との合併違い、ADHDと知的障害とも多岐にわたるため判別が難しいところです。

 

専門医による判別と早期発見、適切な対応が望ましいと言えるでしょう。

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