ADHDは周りに迷惑・うざいと思われがち

ADHDは、脳の機能障害のため、本人が意図的に周囲を困らせようとしてとっているわけではない行動が多々あります。

しかし、それでもADHDの方々は、周りに迷惑がられてしまうことも少なくありません。

ここでは、ADHDの方々が、何故迷惑がられたり、避けられたりするのかを考えていきましょう。

特にADHDである方が、周囲にADHDであることを打ち明けられていない場合、若しくは打ち明けていたとしても、十分に説明が出来ていない場合、その行動が周囲に迷惑がられてしまうということは、少なくありません。

ADHDの方が本来の性質としてワガママだったり、自己中心的だったりするわけではないのですが、ルールや時間が守れなかったり、計画の変更に臨機応変に対応できず不機嫌になってしまったり、嫌なことがあると怒鳴ってしまったりということをしてしまうと、やはり周りに迷惑な人だと思われてしまいます。

特に、大人になって仕事をするようになると、そういった性質や、忘れっぽさが様々な面で仇となるため、同僚たちに一緒に仕事をするのを嫌がられてしまうのです。

それでは、どうすればADHDの方々は周囲に迷惑をかけずに生きていけるのでしょうか。

完璧に迷惑をかけなくなるというのは、少々無理のある話です。健常者であっても、何らかの迷惑は周囲にかけているからです。
完璧にならなくてもいいにしろ、ADHDの方は自分の行動が人に迷惑をかけてしまっているかもしれないということを自覚しておきましょう。

その上で、ADHDの症状はどんなに治療を行っても完璧には治らないこと、サポートが必要なことを周囲に理解してもらえるようになればベストです。

ADHDではない方々は、ADHDの方が普段どんなに大変な思いをしているかはわかりません。それさえわかってもらえれば、人間関係をもう少し円滑に進めることができるのではないでしょうか。