ADHDと絵

近年の研究では、ピカソやダリなどの個性的な画家たちは、ADHDの傾向があったのではないかと言われています。

それでは、ADHDの傾向があると絵がうまくなるという意味なのでしょうか。現に、芸術家にはADHD傾向のある方が多いようです。
ここではADHDと絵について考えてみましょう。

有名な画家や、クリエイターには、ADHD傾向がある方が多いため、ADHDだと芸術的なセンスを持ち合わせていると思ってしまうかもしれません。

しかし実際にはそういうわけではなく、ADHDでも絵が破滅的に下手だという方もいます。

ADHDの方だと、両極化しやすいかもしれません。

ですが、事実として芸術的な分野で成功しているADHDの方が多いのは何故なのでしょうか。

ADHDの特性の１つとして、好きなことにはすごい集中力を発揮するというのがあります。絵が好きだという方なら、何時間でも絵を描き続けるでしょう。そういう風に時間をかければ、うまくなるのは当たり前です。

そういった特性に加えて、ADHDの障害を持つ人はクリエイティブで、新しいアイディアが生まれやすいということでも知られています。

これは、おそらく１つのことに集中するのが難しく、常にいろんなことに注意が向いてしまうため、新しいことがひらめきやすいのでしょう。
じっくり考えるのが苦手ですが、直感力や発想力に長けているのです。

そういった特性があると、絵に没頭すればその方面で才能が開花するのもうなづけます。ただし、没頭しすぎると、それ以外の生活がままならないという事態にもなりやすく、集中しすぎて体を壊してしまうこともあるでしょう。ですから、やはり周囲の適切なサポートは必要なのです。