ADHDの研究者
ADHDと研究職
以前、指導教官に「一つのことを突き詰められて(小中高と違って)教員免許いらないから大学教授になった」と聞いたことがあります。
ADHDの人が研究職を目指す場合、どのような点がADHDに適していて、どのような点に留意すればいいか見ていきましょう。
ADHDが研究者に向く点
ADHDの研究者には、以下のような特性があります。
- 多少「変わり者」でも許される
- 注意の分散が「興味と文献の数」に反映されれば良い研究になる
- 人の心が読めないことが「余計な雑音を気にせず研究に集中」することになる
- 「過集中」はADHDの困難の一つとされるが、研究職においては歓迎すべき特質になる
ADHDの人の「日常生活を送る上で困難なこと」が、プラスの特性になっているのが特徴です。
ADHDが研究者として工夫・努力が必要な点
ADHDの研究者にとっても、研究機関は「社会の一部」です。以下のような点に注意すれば研究も円滑に進むでしょう。
- 小学校・中学校・高等学校などで研究職を目指さない(学生とのコミュニケーションが難しいため)
- 大学の研究室でやっていく最低限の対人スキルを持つ
- 学会発表などの特殊な舞台では、事前に練習をする機会を設けてもらう
- 理系の場合は実験手順などのミスを起こさないようメモを取るなどの対策をする
- 文系の場合は「過集中状態」になりすぎぬよう、日常生活に支障を来さないようにタイマーなどを利用する
ADHDの研究者には「研究している」と見なされて過集中状態でもストッパーがいないことが問題です。
研究職を続けていく上での最低限の社会生活を送るための努力と工夫を試みてみましょう。
注意点・まとめ
ADHDの症状が二次障害として現れる確率は他の人と変わりはありません。
そのため、「ADHDの人は歓迎される」と思いすぎず、つらい場面があった場合は早めに専門の医療機関にかかりましょう。
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