大人のADHDグレーゾーン

「グレーゾーン」という言葉をご存知でしょうか。ADHDをはじめ、発達障害ではこの「グレーゾーン」という言葉を使うことがしばしばあります。大人のADHDについても「グレーゾーン」というものについて語られることがありますが、具体的にグレーゾーンとはどういうことなのでしょうか。

ここでは、大人のADHDのグレーゾーンについて考えてみましょう。

ADHDでグレーゾーンという言葉を使う場合、それはADHDと確実に言い切れないものの、ADHDの症状にあてはまるものがいくつかあるというような、ADHDと健常者の境界にいるような状態のことです。

この場合、病院で診察を受けてもADHDだという病名はつきません。しかし、医師の判断によっては、ADHDのグレーゾーンだと言われることもあるでしょう。

それでは、大人のADHDのグレーゾーンとは一体どのようなものでしょうか。

例えば、衝動買いをしてしまうことがあったり、思ったことが口をついて出るようなタイプは、ADHDである可能性が考えられますが、その程度がある程度コントロールできていたり、他人に著しく迷惑をかけるような範囲ではない場合は、グレーゾーンと言われる部類にあてはまるかもしれません。

また、貧乏ゆすりをしたり、落ち着かない人や、ケアレスミスや物忘れが多いという人もADHDである可能性が考えられるのですが、それぞれ性格的特性である場合もあります。

また、子どもの頃にADHDだったという人が、大人になってから症状が落ち着いたり、ある程度自分でコントロールできるようになって、グレーゾーンと言えるほどに回復するようなこともあります。