ADHDの夫との仕方のない離婚
プロフィール: simaさん、41才女性、パート
夫は結婚前から時間がどおしても守れない人でした。ただ単にルーズなだけだと思っていましたし、大人なんだから注意すればできると思い込んでいました。
私は夫への愛情がありましたのでそんなに問題にはしていませんでしたが、私の両親から注意され気になるようになりました。ただ気にしていたのは私だけで夫は何をそんなに怒ることがあるのかと逆ギレをするようになりました。
私が一卵性双子を出産するため実家で安静にしていたときのことでした。予定帝王切開での出産当日、病院へ入院する私を送ってくれる予定でしたが、約束の時間になってもいっこうにやってきません。しびれを切らした父が電話すると「ガソリンを入れたついでに洗車をしている」との事でした。遅れるなら一報入れろと怒った父が言い電話を切ったのですが、それからまたいくら経ってもやってきません。
私にしてみれば「いつものことだな…」でしたが私の両親にしてみれば出産の大事なときに連絡もいれず時間に遅れてやってくる夫が許せないようでした。結局30分遅れてふて腐れて到着し、挨拶も適当に私を乗せ病院に向かいました。
そして無事出産し退院の日です。雪が降っていました。迎えに来た夫に助産師さんが車を表玄関に回してロータリーで待つよう言ったのですが…待っていた夫は車のエンジンを切り運転席でスマホをいじっていました。助産師さんに「車内を温めて待っていなさいよ」と一喝されムッとしていた夫はお礼も言わず私と赤ちゃんを乗せ産院を去りました。
一旦、夫が一人で生活している自宅に帰ったのですが、吸い殻は灰皿からあふれ返り、空き缶は山積み…新生児をつれて帰れる状態ではありませんでした。恐怖を覚えた私は実家に来た夫と帰宅後の赤ちゃんとの生活をする準備(ほぼ掃除)をしようと提案するや否や「できない」と。できることとできないことがあるというのです。
不安は募り、夫の会社の先輩の奥様と仲良くさせていただいていたので相談したところ、話しずらそうにですが私に教えてくれました。夫は会社でもイージーミスが多く、仲間の間でも迷惑をかけていることがあったそうです。その際に先輩がそれとなく夫に声を掛けてくださり話をしたところ、夫本人も悩んでいたらしくADHDの診断を受けたことがあるとの事だったそうです。
正直なところ、これが病気なのだとわかった瞬間ホッとしました。また、本人もわかっているということで救われた気がしました。そしてその話を聞いたことは夫には話さずその後の生活をすることにしました。
そして、今に至る5年間、夫婦としてどうにかやって来たのですが、わかってはいるものの理解に悩み私が精神的に参ってしまったのです。夫はとてもプライドの高い人です。正直に私の苦しみを夫に話し、夫のADHDの話を本人の口から話してくれのを願ったのですがそれは叶いませんでした。
最終的に今は調停にて離婚の条件あわせをしていますが、資料に提出は毎度といっていいほど期限を守らず調停員もあきれている状況です。ADHDは周囲に分かって欲しいと願う本人の気持ちがなければ、いくら周りが解ろうとしても空回りになってしまいます。ADHDを本人も周囲を認めて上手く付き合っていけるのが一番いい方法だと今なら思えます。
スポンサーリンク
関連ページ
- ADHDをカミングアウトしてもらったことで打ち解けました
- ADHD患者として生きるという事
- 去年、大人の発達障害といわれました
- 知人の子供さんが多動性障害です
- ADHDの子供はみんなで育てる
- ADHDと診断されて
- ADHDと付き合う
- 普通にしてるんですけど普通じゃないの?
- 海外でのADHD体験談とそこから学ぶもの
- ADHDの子供には環境を整えて
- 私もADHDで悩んでいた事があるのでお伝えします
- 素敵な個性を持っているADHDの弟
- 弱めのADHD(多動性障害)の生活
- 現在、ADHDで通院中及び人生立て直し中
- ADHDで悩む人へアドバイス
- ADHDで社会に適合できるか否か
- ADHDは自覚がないと苦しむのでまず病院に行って病気であると診断してもらうのが最初の治療
- ADHDは子供の事を認めて褒めてあげることが一番の薬になる
- ADHDと上手く付き合うには
- 『ADHD教室』への通級
- 注意欠陥多動性障害について〜同級生のこと〜
- 良いところを伸ばしてADHDの後輩とよりよく付き合う
- ADHDかもしれない
- 自分と周囲が正しく自覚することが大切です
- 「整理整頓ができない」「落ち着きがない」ことへの手立て
- ADHDとうまく向き合いたい!
- 最愛の我が子に出来ること
- 周囲の理解が大切です
- 大人になってADHDと診断された従兄弟の生活について
- ADHDの夫と結婚して
- 兄のADHDを通して感じたこと
- ADHDの子どもを教えて分かったこと
- 違うタイプのADHD
- 私の甥っ子がADHDと診断されています
- ママ友が数人悩んでます
- ADHDの苦悩を身近に感じて
- ADHDは個性です
- 40歳のADHDの患者の現状
- ADHDで辛いのは不注意が多いこと
- 大人の発達障害+ADHDの人
- ニコニコして感じの良い方だったんですが
- 問題行動がなかった
- 息子が集中力がなくて困った
- 未成年のADHDの方の勉学、成績について
- 私のADHDについて
- ADHDの同僚との付き合いかた
- もううんざり、ADHDの上司
- 職場にいるADHDの人について
- ADHDで子育て奮闘中
- 看護師という職業に就く人にとってどうなのか、悩むところです
- ADHDのクラスメイト
- 学業に集中出来ず辛かった大学時代
- ADHDの持ち主です
- 娘が言うこと聞かない
- 同僚がADHD
- 友人がADHDのために社会人生活が苦しい
- 個性だと気づいてから姉も家族もハッピーに
- 笑えば可笑しい
- ADHDにおける日常生活
- 中学生になると手を焼いた
- ADHDでも工夫して生きる
- ADHDについて、私が思うこと
- 普通だと思っていたことが
- ADHDは、恥ずかしいことではない!
- 大人になり診断をされたADHDの友達
- 子供の頃から忘れ物やうっかりミスが多く、大人になった今でも苦労しています
- ADHDでも部署を変えると生き生きしている
- 重要な仕事は任されない
- ADHDのお子さんと接していた経験があります
- ADHDと診断されているお友達と息子との関係
- 落ち着きがなく忘れ物が多いADHDの娘がいます
- 上司がADHDでしたが支障はなかった
- ADHDの私と仕事と恋愛と