40歳のADHDの患者の現状
ゆう 40歳 女性 専業主婦
学生だった約20年前にADHDの傾向があると診断されています。日常生活において片付けが苦手な上、必要なものをすぐに紛失してしまうことが多いです。また人との会話がかみ合わないことも多く、周囲から変な人だと見られて幼少期からどの環境に入ってもいじめや仲間外れに遭っています。
就職活動時はADHDの特徴がそのまま出てしまうことも多かったためか、内定は1つも取れずに当時最も求人数があった介護業界に就職したのですが、コミュニケーション能力やとっさの判断が重要視される介護職には向いておらずに約2年ほどで退職しました。
周囲の人に対しては自分のADHDについて理解がされずに虐げられてきたと感じたことから不信感が強く、現在は専業主婦ということもあって家族以外の人とは付き合わないようにしています。
ADHDは治療をしても症状が緩和されることがあっても根本的に治ることはないと聞いています。かつて医師からは症状を緩和させるための薬を処方されたこともあったのですが、その副作用があまりにも強かったことから途中で服薬を断念しています。
自宅では部屋が散らかってしまうことから、所有物をできる限り減らして片付けなければいけないものを減らすようにしています。
もう40歳ということもあり、社会の中で関わっていく機会もそう多くないと思っていることからADHDに関しては周囲に伝えることも考えていませんし、人前に出る時は極力存在感をなくして目立たないようにしています。
現在ADHDに悩んでいてその対処法が見つからないと人はとても多いと思いますが、余計な発言をしないとかあるいは所有物を減らす、約束事はメモ書きを複数するといった工夫をするなどすればうまく社会を乗り切れると思っています。
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