未成年のADHDの方の勉学、成績について

未成年のADHDの方の勉学、成績について

未成年のADHDの方の勉学、成績について

40代 男性 教育業界指導経験あり

 

現在は、その方はもう大学生になっていますが、当時私が勤めていた校舎にて小学6年生から高校3年生まで付き合いがあった子への体験談です。

 

当時、その生徒(A君)は、軽度のADHDに罹患している子で、見た目は普通の学生君。日常生活も言語能力も至って普通の小学生でした。親子間のコミュニケーションも友人同士のコミュニケーションも問題なくは取れていました。あるとすれば記憶障害が一部の科目で強く発生することと注意不十分のため、集中力が長く続かないという症状がありました。多動性障害と思われる行動発症はありませんでしたので、健常者と一緒に授業に参加し、長時間一つの机に向かうことができました。ただ、幼少期事故の原因で脳に障害が残ったことで舌遣いが悪く言葉の発生がうまく行かない男の子でした。

 

コミュニケーションはきちんととれ、相手の行動や感情を理解できるのですが、活舌がうまく行かないことが原因で中学高校と何かしらの切っ掛けでいじめられたと聞いています。記憶障害があることから遠方への遠出、電車やバスに乗るのは高校生も慣れてきた頃でないと一人でできないこともありましたので、当時の保護者様から相談を何度も受けていました。

 

勉強面でも解析科目の数学や暗記系の社会が特に苦手で相当に苦心させていました。ですが、健常者と同行動、成績も擁護学校へ進学するほどのこともないため、養護学校へは進学することなく、公立中・公立高へと進学していかれました。

 

ADHDと診断されて「自分は障害者なんだ。」とA君は強く悩んだ時もあったようですが、勉学面で人の何倍も机に座る時間を長く努力し英語が非常に得意になったことで「人とは違うマイナスは面が強く出るからこそ、人とは違うプラスな面も強くあるんだ。神様が与えてくれたこの力が僕を強くしてくれた。」と自信を持ってくれました。

 

一般的に障害者だと偏見の目で見てしまう方もいらっしゃいましたが、私にはその子は素晴らしい能力が備わっている選ばれた人に見えました。

 

現在、同症状で強く悩んでいる方が多くいらっしゃいますが、必ず人よりも優れた力がどこかに隠されているはずです。今は、まだその力がどこなのかわからないけどいつかきっと将来のあなたにとって強く生きていくものが見つかると思います。

 

私の経験からですが、悲観することはありません。勉強が苦手なら運動や芸術に、じっとすることが苦手なら反対にスポーツにと、何かしら興味が湧いて打ち込めることが出てたら勇気を持ってまずはチャレンジしてみることだと思います。神様はきっと応援してくれます。

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