看護師という職業に就く人にとってどうなのか、悩むところです

看護師という職業に就く人にとってどうなのか、悩むところです

看護師という職業に就く人にとってどうなのか、悩むところです

Y.Y 57歳 女性 元大学教員で、現在は専業主婦

 

今は、10人に1人の人が何らかの発達障害を抱えていると言われています。

 

実際に、大学で教員をしていると、その診断はついていなくても、明らかに、この人は発達障害があるという学生がいることに気づきます。もちろん、なかには、はっきりと、自分にはこういう障害がある、ということを言ってくる学生やその親御さんもいて、特別な配慮を求められることもあります。ADHDと診断をされている、と言っていた学生さんが入学してきたこともあります。

 

大学で、通常の通りに、授業を受ける場合には、たとえ、ADHDと診断されている方であっても、ある意味、問題はありません。大学は自由に学ぶことができる場ですので、他者に迷惑をかけることがなければ、大きな問題にはなりませんし、学ぶ権利は保証されていますから。ときどき、集中力にかける、教室を出ていくことがある、物が整理できない、持ってきてほしいというものを持ってくることができない、など、確かに問題がない、とはいいませんが、それでもよいのです、講義をしているときには。

 

問題は、演習や実習などのときです。私の専門は看護学で、看護学は実践の科学で、実践をして単位を取得しなければならない科目が多くあるのです。学内の演習では、実際に、お互いを患者役にして、実技の練習を行うことが多いので、どうしても、そのときに、支障をきたすことがあります。多くの場合、その子の障害を理解していない周囲の学生は、その子と一緒に演習を行うことを、だんだんと嫌がります。しかしながら、演習は必須ですし、グループで行わないといけないことも多くあるので、周囲がその子と同じグループになることを嫌うようになってしまうこともあります。それでも、学内はまだよいのです。

 

一番の問題は、病院実習です。病院というのは、大学という、ある意味保護された場所から出て、しかも、医療の現場で、入院されている方は、いずれも病んでいる方なのです。その方を相手に、実習をしないといけないのですが、当然のことながら、病院や患者さんにご迷惑をかけるわけにはいきません。さりとて、その学生の学ぶ権利も保証しないといけない、そのはざまに立って、教員としては、大変悩んでしまうことになるのです。

 

しかも、仮に単位を修得したとして卒業し、国家試験を受け、合格したら、看護師になるわけです。大学を卒業したからといって、全員が看護師になる必要はもちろんないのですが、臨床の看護師になることを希望した場合、果たしてそれでよいのか、とふと思うのです。

 

学ぶ権利の保障は大変重要と思うのですが、なかなか悩んでしまいます。もっとも、子の障害も、程度はいろいろのようですし、治療の結果、改善、コントロールできているということもあるようですし、実際に、元同僚、すなわち、資格を持った看護師、看護大学教員で、ADHDの方もいましたので、何が正解なのか、私にはよくわかりません。

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