ADHDでも部署を変えると生き生きしている
MM、55歳、女性、事務職
私は事務職をしていて、新しく就職した人の教育係りとしても働いています。そのため、その新人の人たちの中には様々な人がいて苦労をすることもあります。その中でもこの人は、ADHDではないかなと思うような人もいます。そのような人は、やっぱり特徴があるんですね。小さい時にADHDと診断を受けている人もいるし、受けていない人もいました。しかし長年いろいろな人と関わっていると、この人は多分ADHDかなと思うところがありました。
その中でも、それらの人たちが困っているのはなんといってもやる気がないと言うことです。自分では、事務職を選んだもののやっぱりじっとしていることがとても苦手なんですね。座って事務の仕事をするということが、辛いというのです。座ったままでいると、寝てしまいそうと思うこともあるみたいです。そんなことを休憩している時や、飲み会の時に話を聞くと仕事内容として無理なのではないかなと思っていました。
仕事はなんとかこなすことができますが、やっぱり遅いんですね。集中して行うことができないのです。それとADHDの特徴として、忘れ物が多いということがありました。そのため、度々話したことについて忘れらえてしまうので大切なことについてはメモを必ずするように伝えていました。しかしそのメモをしたものを、なくしてしまうこともあるんですね。そのときは、やっぱりここでは限界なのではないかと思うこともありました。
その人は、改善することはありませんでした。仕事をしていても、忘れることが多いのでどんどん落ち込んでしまうのです。自分でどうしようもない、そんな苦しみと戦う事になるのです。そしてやっぱり、仕事を休みがちになりました。
そのため、仕事について上司と相談をして違う部署がいいのではないかということになったのです。それは事務職ではなく、動くことができる荷物を整理する場所です。その場所だったら、覚えることもそんなにないしなんといっても動くことが出来るのでいいと思ったのです。
そこで仕事に来た時に、その人にそのことを伝えて見たのです。最初はちょっと驚いていましたが、いってみたいということでその部署に変わることになりました。すると、最初は辛かったようですがだんだんと仕事も覚えて、私から見ると生き生き働いています。そこでは、責任のあることを任されているみたいで、やる気もあるみたいに見えました。
ADHDの人は、じっとしていることがとても辛いですね。そのときは、仕事内容を変更するなどもひとつの考えではないかと思っています。
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